死亡事故

死亡事故で必要となる手続き

死亡事故では、ご遺族が次のような対応を求められます。

• 保険会社との示談交渉
• 損害賠償請求の準備
• 警察や裁判所との手続き対応
• 相続に関連する手続き

突然の家族を失ったことによる心身の疲弊の中で、これらを冷静に進めるのは非常に難しいものです。
こうした手続きを適切に進めるためには、法律の専門家である弁護士のサポートを受けることが重要です。

弁護士に相談するメリット

弁護士への相談は、ご遺族の負担を軽減し、適切な賠償金を得るための有効な方法です。
以下に具体的なメリットを説明します。

損害賠償の増額が期待できる

死亡事故では、入通院慰謝料、死亡慰謝料、遺族慰謝料の3つを請求することができます。
弁護士は「弁護士基準」を用いることで、以下のような大幅な増額が可能です。

被害者に対する死亡慰謝料

自賠責基準	400万円
弁護士基準	最大2,800万円

遺族に対する慰謝料

自賠責基準	550万～750万円
弁護士基準	1,000万～1,500万円以上

弁護士はこれらの基準に基づき、適切な交渉を行うことで、ご遺族が十分な賠償を受けられるようサポートします。

適切な過失割合の判断

死亡事故では被害者が証言できないため、加害者側の主張が通りやすくなる傾向があります。弁護士は事故状況を詳しく精査し、適切な過失割合を主張することで、ご遺族に不利な判断を防ぎます。

示談交渉の一任で精神的負担を軽減

家族を亡くした直後に加害者や保険会社と直接交渉することは、ご遺族にとって大きな精神的負担です。
弁護士に依頼すれば、これらの交渉をすべて一任できるため、ご遺族は悲しみに向き合う時間を確保できます。

死亡事故特有のサポート

死亡事故では、通常の交通事故以上に特殊な手続きや支援が必要となる場合があります。

仮渡金制度の利用

事故後すぐに生活費が必要な場合には、「仮渡金制度」を利用することで、最大290万円を先に受け取ることが可能です。
弁護士が書類の準備や申請手続きのサポートを行い、迅速に支給を受けられるよう支援します。

被害者参加制度の活用

刑事裁判に参加し、加害者に対して質問や意見陳述を行える制度です。
この制度を利用することで、ご遺族の怒りや悲しみを加害者に直接伝えることができます。
弁護士はこの手続きのアドバイスや代理を行い、ご遺族が安心して制度を活用できるよう支援します。

相続問題の解決

死亡事故では、遺産相続が絡むことも少なくありません。
たとえば、賠償金が遺産の一部として扱われる場合、親族間での調整が必要になります。
弁護士が調整や手続きをサポートすることで、親族間のトラブルを防ぎ、円満な解決を目指します。

弁護士費用特約の活用

任意保険に「弁護士費用特約」が付帯されている場合、弁護士費用を保険会社が負担します。この特約があれば、費用を心配せずに弁護士に依頼することが可能です。
自身または家族の保険契約内容を確認し、特約が利用可能かどうかを調べてみましょう。

死亡事故でお悩みの方はお早めにご相談ください

交通事故で家族を失うことは、深い悲しみだけでなく、多くの手続きがのしかかる大変な出来事です。
保険会社との交渉や損害賠償請求、相続問題の解決など、死亡事故に関連する手続きは複雑で、ご遺族にとって大きな負担となります。
弁護士に相談することで、これらの手続きを代行してもらえるだけでなく、適切な賠償金の受け取りや過失割合の調整など、ご遺族の権利を守るための専門的なサポートを受けることが可能です。
特に、弁護士費用特約を活用すれば、費用負担を気にせずに弁護士に依頼することができます。死亡事故でお悩みの場合は、早めに交通事故問題に強い弁護士に相談し、ご自身やご家族の負担を軽減することを検討してみてください。